空海が開いた天空の都市 世界遺産「高野山」

04 関西

10月も半ばに入り、朝晩はかなり肌寒くなってきましたね。
被災地された皆さま、どうぞご自愛ください。。

ichikoです。

関西旅行記(2019年9月)その5

「休暇村 紀州加太」で美味しい朝食をいただき、絶景が望めるインフィニティ露天風呂で朝風呂を堪能した後、9時過ぎにチェックアウト。
素敵な宿でリフレッシュし、身も心も充電できたので、この日の目的地「高野山」へ出発です☆

途中休憩も挟みながら一般道をひたすら走り、約2時間半で高野山奥之院に到着!
麓の町から高野山に至るまでの道は、日光の”いろは坂”のような急カーブの山道が続くので、対向車に冷や冷やしながらのドライブとなりました(^^;)

世界遺産「高野山」の概要

高野山の標高は約800~900m。
周りを標高1,000m級の山々に囲まれた山上盆地に開かれた町は、人里を眺めることも、逆に人里から眺められることもできないので、まさに天空の都市という名にふさわしい場所。

平安時代に弘法大師空海によって真言密教の道場として開かれた日本仏教の聖地「高野山」は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界文化遺産に登録され、今では国内外から多くの人が訪れる場所となっています。

東西約6㎞、南北約3㎞の山上盆地に数多くの見どころがあるので、じっくり見たい方は宿坊に1泊するようです。
今回は半日しか時間が無かったので、「奥之院」に目的を絞って観光することにしました。

公益社団法人和歌山県観光連盟「高野山マップ」

高野山の二大聖地「壇上伽藍」と「奥之院」

「奥之院」は、「壇上伽藍」と並ぶ高野山の二大聖地の1つ。
奥之院の御廟橋の正面には弘法大師を祀る「弘法大師御廟」があり、強力なパワースポットとしても有名です。

関西在住の両親は高野山が大好きで、一種のライフワークのように、これまでに何度も高野山を訪れています。
そんな両親から「高野山に来たからには、奥之院だけは押さえておきなさい!」と言われ、大門や金剛峯寺をすっ飛ばして、奥之院へ直行することになりました(‘ω’)


目にも楽しい有名企業の慰霊碑

奥之院駐車場に車を停め、参道を歩いて奥之院へ向かいます。

下界は35度の猛暑でしたが、高野山は標高が高いので、幾分ひんやりとしています。

奥之院までの参道には、有名人・戦国大名のお墓や、企業の慰霊碑が並んでいます。

こちらは、ヤクルトの慰霊碑。墓石がヤクルトの形で可愛い(^^)

ビールや清涼飲料水で有名な「キリングループ」の慰霊碑には、キリンの像が(^^)

ストッキングや靴下、足袋でお馴染みの「福助株式会社」。
よく見るロゴマークの像があったので、一目でわかりました(笑)

毛髪事業で有名な「アデランス」。毛が生えてきそうな墓石…!

夫

将来お世話になるかもしれないから、手を合わせておかないと!(合掌)

東洋ゴム工業株式会社」。

この他にも多くの企業の慰霊碑があり、各社の特色を全面に押し出した墓石が目にも楽しい参道となっていました☆

樹齢約700年の杉が立ち並ぶ奥之院参道

企業の慰霊碑が並ぶエリアを抜けると、樹齢約700年の杉が立ち並ぶ奥之院参道に入ります。

このあたりには、皇族や諸大名、文人など、様々な階層の人々の墓石や祈念碑、慰霊碑が建ち並んでいます。その数、約20万基だとか。

杉の大木と相まって、相当なパワーを感じます!

白衣を着たお遍路さんの姿も沢山見かけます。
四国八十八か所の巡礼が終わり結願となった方は、最後に高野山を訪れ、弘法大師に報告・感謝をすることで満願成就すると言われています。

「御廟橋」から先は聖域のため、写真撮影禁止

奥之院の中でも「御廟橋」から先は聖域中の聖域のため、写真撮影が禁止されています。
御礼をしてから御廟橋を渡り、弘法大師御廟へと向かいます。

弘法大師が祀られている「弘法大師御廟」は、言葉を発することも憚られるくらい荘厳な雰囲気で、鳥肌が立つほどのパワーを感じました。
家族全員が健康な状態でここまでお参りに来られたことに感謝です。

お坊様の説法を聞きながらお茶のお接待を受けられる休憩処

弘法大師御廟の参拝後、こちらの休憩処へ。

建物の奥にお茶とコップが用意されていて、無料でいただけます。
ちょうどお坊様の説法の時間帯に訪れることができたので、10分ほどの間、説法を聞きながらお茶をいただきました。

日本史好きにはたまらない!戦国大名のお墓

帰りは、奥之院参道に立ち並ぶお墓をじっくりと見てまわりました。

こちらは、豊臣家のお墓
このあたりから、日本史好きの夫が異常に興奮し始めました(^^;)

若干迷いつつ辿り着いた、織田信長のお墓。
最近、織田信長に傾倒している夫が、今回の旅で何としても訪れたかった場所です。

夫

宗教を弾圧したイメージがある織田信長のお墓が、日本仏教の一大聖地の高野山にあるっていうのは不思議な感じだなぁ。
豊臣家のお墓の後に織田信長のお墓に来るのも、何だか複雑な心境(笑)

法然や親鸞など、他の宗派の宗祖の墓碑があるのは意外でしたが、高野山には、宗派に関係なく多くの墓碑が建ち並んでいるそうです。

浄土真宗の宗祖・親鸞の慰霊碑は、参道の脇道を少し登ったところにありました。

奥之院参拝を通して沢山のパワーをいただき、再び奥之院駐車場まで戻ってきました。

来る時には気づかなかったけど、駐車場には四国八十八か所霊場会の看板が(‘ω’)
四国遍路、いつか行ってみたいなぁ。

高野山の総門「大門」

最後になりましたが、帰る途中に高野山の総門「大門」にも立ち寄りました。
大門駐車場に駐車し、歩いて数分で到着☆

人との縮尺を見てわかるように、かなり壮大な門です。

大門は、高野山の西の入口の正門で、国の重要文化財に指定されています。
1688年に炎上し、今の門は1705年に再建されたものだそうです。

う~ん。圧巻!!
左右に配置されている金剛力士像も、とっても迫力があります。

この門をくぐると、高野山の町並みが見えてきます。
大門から奥之院まで続く車道には、お土産物屋さんや飲食店が建ち並んでいるので、歩いて移動するのも楽しいと思います♪

今回は時間が無くて奥之院と大門しか見られなかったけど、それだけでも十分すぎるほどのパワーを感じ、スッキリと晴れやかな気分になりました☆
何度も訪れる両親の気持ちがよくわかった!

関東に住んでいると、和歌山ってなかなか来る機会が無いけど、海あり山ありで、また来たい!と思える魅力的な場所でした!
次回は、高野山の宿坊に1泊してゆっくり滞在し、南紀白浜や熊野古道にも足を伸ばしてみたいなぁ(*^^*)

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