川内優輝選手、世界陸上お疲れ様でした!!
前回の世界陸上で、数秒差で入賞を逃した川内選手。悲願の世界陸上入賞に向けて、この2年間練習を重ねていました。
今回の世界陸上は残念な結果に終わりましたが、埼玉県庁を退職してプロに転向するなど、自分に精一杯のプレッシャーをかけて走る姿は、とてもカッコよかったと思います。
川内優輝選手プロフィール
生年月日や出身は、Wikipediaを引用させていただきます。
生年月日 1987年3月5日(33歳)
生まれは東京ですが、小学校で転居し、埼玉県で育ちます。
小学校から陸上を始めますが、高校までの学生時代はケガに悩まされ、目立った成績を残している選手ではありませんでした。
学習院大学時代は、関東学連選抜として箱根駅伝に2度出場しています。学習院大学の在学生としては史上初の箱根路の出走となっています。
大学卒業後は、実業団には進まず、埼玉県職員として埼玉県立春日部東高等学校に勤務。フルタイムで仕事をこなしながら「市民ランナー」としてマラソンを続けていました。
そんな中、市民ランナーでありながら実業団の選手と肩を並べる記録を出すことから、世間の注目を集めるようになりました。その後、国内だけでなく、世界で日の丸を背負うこともある有力選手に成長。その名を知られるようになってからも県職員として勤務を続けていたので、「市民ランナーの星」として活躍していました。
大きな転機となったのは、2018年のボストンマラソンでの優勝です。
この優勝からの凱旋帰国直後、成田空港で2019年3月末日に埼玉県庁を退職し、同年4月からプロのランナーに転向することを発表しました。
プロへの転向という一大決心をして臨んだ、今年の世界陸上。
自身の目標であった入賞は逃したものの(29位)、その勇姿は世界陸上を盛り上げてくれました。
まさに、名実ともに日本を代表するマラソン選手です。
そんな川内選手ですが、現時点では東京オリンピック出場権を持っていません。
日本記録保持者の大迫選手や、2度目の東京マラソンで1億円の賞金をもらった設楽選手も、東京オリンピック出場権は持っていません。
2019年10月6日現在、川内選手が東京オリンピック出場権を得ることはかなり難しい状況ですが、可能性はゼロではありません。
そこで今日は、川内選手が東京オリンピックに出場できる可能性について検証してみました。
東京オリンピック出場条件
東京オリンピックにおける、マラソン日本男子の出場枠は3枠。出場枠の獲得条件は、曖昧だった今までの選考基準から変更され、はっきりとした基準が設けられています。
3枠中2枠は既に決定済み
1枠目と2枠目は、9月15日開催のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で2位に入った2名!
このMGCの結果により、服部勇馬選手と中村匠吾選手が確定しています。
服部勇馬選手は、箱根駅伝でのスター選手ですね。東洋大学優勝時代のエースです。
自己ベストは2時間7分27秒。
中村選手は、MGCで優勝した注目選手です。
自己ベストは2時間8分16秒。
残りの枠は1枠
3枠目は、国内の主要な三大会で設定記録を上回った選手の中で、最も早かった選手。
当てはまる選手がいなかった場合は、MGCの3位の選手(=大迫選手)。
国内主要大会は以下の3大会。
2019/12/1 福岡国際マラソン
2020/3/1 東京マラソン
2020/3/8 びわ湖毎日マラソン
設定記録は、2時間5分49秒です。
日本記録は、大迫選手が保有する2時間5分50秒なので、3枠目に入るためには、上記国内主要3大会で日本記録を出すことが条件になります。
厳しいですねー!!
出場権獲得可能性の検証
川内選手の自己ベストは2時間8分14秒です。
日本記録を出すためには、自己ベストを2分25秒も縮めないといけません。
しかし、川内選手は色んなマラソンを経験することを大事にしているため、東京オリンピック出場だけに焦点を絞り、タイムを最優先した走りをするとは考え難いです。
また、MGCへの出場権を獲得しながらも、その権利を棄権して、世界陸上に照準を合わせた(=オリンピックは事実上狙わない)ことから、あと半年の間に日本記録を出すことはまずないと思われます。
川内選手は、フルマラソンを98大会もこなしてきたことから、どのような条件にも対応できるところが強みです。今回の世界陸上でも、平均気温が高いドーハで、真夜中のレースという誰も経験したことのない条件の中、ベストを尽くしました。
東京オリンピックは、8月9日の午前6時出走です。
日本の8月初旬だと日中は40度近くまで気温が上がることが予想されるため、当初の計画より早い時間帯に出走時間が変更されたそうです。
過去の大会と比較しても、朝6時出走というのは異例です。
この時間に走り出すということは、選手は3時くらいには起床しないといけないでしょう。
そんな大会だからこそ、適応力の高い川内選手が走る姿が見たかった!!
3枠目の有力候補は、日本記録を意識している大迫選手か設楽選手のどちらかだと思いますが、現在の日本記録保持者であり、MGCも3位の大迫選手が大本命といったところでしょうか。
可能性検証結果
ということで、川内選手の東京オリンピック出場権獲得の可能性は、ほぼないと思われます。。
(※川内選手が、改めて国内主要大会に照準を絞り、国内大会で日本新記録を出さない限り。)
その代わりに…と言うのも何ですが、聖火ランナーに招待選手として走るというのはどうでしょう?!
川内選手のファンや一部の報道でも出ている案ですね(笑)
今回の世界陸上を盛り上げた日本選手として、いや市民ランナーとして日本中多くのランナーの希望となった選手として、招待されるだけの実績も知名度もあると思います。
是非とも、東京オリンピックで川内選手が走る姿が見たいです。
県庁職員が市民ランナーの星として活躍し、今では世界の有力選手と肩を並べるまでに大出世を遂げた川内選手。今後も世界で活躍してくれることを期待しています!
応援してます!!頑張ってください!!
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