【登山記録:開聞岳_2023年1月29日】雪景色と菜の花畑のコントラスト!

06 九州・沖縄

40代を目前に控え、人生の折り返し地点を意識し始めました。

思うように身体が動くのもあと20年位だろうから、やりたいことは先延ばしにせずにやっておかないと!

今年は昨年と同じくらい精力的に山に登るぞ!!

ichikoです。

そんなわけで、2023年の初登山は初っ端から遠征登山ヽ(^o^)丿

鹿児島県の開聞岳に行ってきました♪

「開聞岳」登山(2023年1月29日(日))

開聞岳のデータ

薩摩半島の南端にある「開聞岳」は、均整の取れた円錐形の山容から別名「薩摩富士」とも呼ばれています。

■標高:924m
■ 登山難易度:初級
■ 歩行時間:5時間20分
■ 歩行距離:11.1km
■ 累積標高差:【登り】917m 【下り】917m
■ 登山適期:通年

※上記は、開聞駅からの往復を想定したコースタイムです。

JTBパブリッシング『日本百名山 山あるきガイド』より

「開聞岳」は、百名山としては珍しく、公共交通機関で直接アクセスが可能な山。

ただし、JR開聞駅への指宿枕崎線は2~4時間に1本程度しかないので、公共交通機関を利用する場合は注意が必要です。

車でアクセスする場合は二合目登山口からのスタートとなり、公共交通機関利用時に比べて、往復約1時間、標高差約100mを短縮できます。

開聞岳の駐車場

開聞岳の駐車場「かいもん山麓ふれあい公園駐車場」は、約120台収容可能で、駐車料金は無料

標高138mと他の百名山に比べて低い位置にあるので、市街地からのアクセスも楽々です♪

公園内にはログハウスやキャンプ場等の宿泊施設があり、小さな売店や水洗トイレも利用できます。

我が家が利用したのは、全国的に大寒波が到来していた2023年1月29日(土)。

7時過ぎに到着した時点では、駐車場がガラ空きでした。

駐車場まであと数百メートル…という地点でまさかの渋滞に遭遇し、「こんな寒い日に、開聞岳に登る人が大勢いるのか…?!」と驚愕しましたが、大半は、近隣にある開聞総合体育館で開催された大会に向かう方々の車列でした(^^;

7時20分 曇天の下、登山開始

前日は雪が舞うほどの寒空でしたが、この日は寒さも幾分和らぎ、一安心。

ほの暗さを感じる曇天の下、登山を開始しました。

服装は、以下のとおり。

アンダー:ミレーのアミアミ+ジオラインクールメッシュ

ミドル:mont-bellのロンT+シャミースカーディガン

アウター:ミレーのティフォン

用意していたダウンは、最後まで出番がありませんでした。

序盤は、キャンプ場の中を横切るような感じで歩いていきます。

7時25分 2合目登山口

駐車場から5分ほど舗装路を歩き、身体が温まってきた頃に2合目登山口に到着。

開聞岳の登山道は1本のみで、北面かららせん状に登っていきます。

2合目登山口から山頂までは、約3.5㎞の道のりです。

2合目以降は、本格的な登山道になります。

1月末なのに木々が青々としていて、南国っぽい雰囲気を感じます。

7時50分 3合目

登山開始から1時間半で、3合目に到着。

8時05分 4合目

3合目から約15分後で、4合目に到着。

○合目の標識があると、励みになりますね!

4合目を過ぎても、木々が鬱蒼と生い茂っています。

曇天なのも相まって、薄暗くて不気味な雰囲気の登山道でした…。

5合目が近づくにつれ、前日に降った雪が残っている箇所がちらほら。

山頂付近の雪は覚悟していましたが、こんなにも早い段階から雪道に変わるとは…!

8時20分 5合目

4合目から約15分で、5合目に到着。

ここで、初めて展望が開けました。

5合目展望デッキからは、長崎鼻や錦江湾、大隅半島を一望できます。

写真の真ん中(やや右寄り)に見えるのは、指宿の名所の1つである「竹山」

スヌーピーが空を仰いで寝そべっているように見えることから、別名スヌーピー山として親しまれています。

こうやって比べてみると、確かにスヌーピーの形をしていますね(笑)

5合目を過ぎると、徐々に雪が増えてきました。

雪山登山とは距離を置いている我が家。

まさか九州で、しかも鹿児島で雪山に登ることになるとは…!

さらに進むと、木の葉だけでなく、登山道にも雪が…

山頂まで辿り着けるか不安になってきました。。

荷造りしている時に夫hiroが 「アイゼン持って行く?」と聞いてきたので、

「開聞岳なんて通年登山できる山だし、筑波山よりもだいぶ南にあるんだから、アイゼンなんか使うわけないでしょ!」

と豪語したけど、前言撤回!!

よほどの低山でない限り、冬の時期はアイゼンを持って行くのが正解ですね。。

不慣れな雪道なので、ペースよりも、怪我無く登ることが最優先!

前方を歩いている登山者の方が程良くスローペースだったので、同じくらいのペースを意識して、後ろを歩かせていただきました。

8時55分 7合目

5合目から約35分で、7合目に到着。

足元を確かめながら慎重に慎重に歩いていたら、6合目を見落としました(^^;

7合目を過ぎると傾斜が急になり、雪の量もますます増えてきました。

こんな岩場、下りはさぞ怖いだろうな~…と鬱々とした気分で登っていると、

左手に、東シナ海がどど~んとお目見え!

指宿の名所「長崎鼻」も、はっきりと見えますね。

7合目以降は、山頂をぐるりと周回する登山道となっているので、見える景色がころころ変わって楽しいです♪

展望が開けた場所には、数か所の救助ポイントが設けられていました。

雪道でなければ、これといった危険個所が無い登山道ですが、救助ポイントがあるのは安心ですね。

山頂まで、あと1.1km。

普段は何とも思わない距離ですが、雪道なのでめちゃくちゃ遠く感じます。。

しかも、足元はゴツゴツとした岩場。。

手を使いながら岩場を登っているうちに、手袋がびしょ濡れになりました。

手、手が凍える~(;O;)

開聞岳は低山だからと、街用のウール手袋しか持ってこなかった自分が悪い…!

7合目でこの有様なので、このあたりで「勇気ある撤退」の文字が頭をよぎりました。

9時20分 8合目

7合目から慎重に歩くこと約25分、ようやく8合目に到着しました。

雪の厚さが増したものの、比較的平坦な道が多い区間だったので、恐怖心は幾分和らぎました。

「ずっと岩場が続くわけじゃないから、ゆっくり歩けば大丈夫!」と言い聞かせながら、先へ進みます。

9時40分 9合目

8合目から約20分で、9合目に到着!

超ツボ足で歩いているので足の筋肉がガチガチに凝り固まり、あと0.4㎞が絶望的なほど遠く感じます(泣笑)

「雪道で滑って怪我したらどうする?」

「こんな怖い思いをして登る意味ある?」

様々な泣き言を吐きながら、先へと進みます。

枕崎方面へ延びる海岸線の絶景に、どんなに勇気づけられたことか!

そして、ついに梯子が登場!

YouTubeで予習した時はこの梯子が山場だと思っていたけど、高度感が無いので、意外なほど簡単にクリアできました。

ただ、手袋がより一層びしょ濡れになり、凍傷寸前…( ;∀;)

防水手袋 あるいは防滴手袋を買おうと心に誓いました。

梯子を登りきると更に展望が開け、池田湖方面も見渡せるようになりました。

梯子を越えた安心感からか、この景色を見た瞬間に緊張の糸が切れ、

夫hiroに「あとは一人で登って、頂上の写真を撮ってきて!」と、意味不明な指示を出してしまいました。

「苦手な雪道をここまで登ってきたんだから、もう十分じゃろう」

「せっかく鹿児島まで来たのに、頂上を踏まないのか」

「開聞岳なんて、もう2度と来れないかもしれんよ」

…色々と自問自答しながら待っていると、

hiro
hiro

あと52mだよ!

という夫hiroの声が聞こえてきました。

「52mって、距離?標高差?」

聞き返したものの返事が無いので、渋々先へ進むことに。。

山頂52m、登山口4.2km。

…ということは、標高差じゃなくて距離か!

52mなら行けそうだ!

雪はより一層厚みを増したけど、フワフワの新雪なので思ったよりも歩きやすい!

山頂直下の岩々ゾーンを、気合いで登りきると…

10時05分 開聞岳山頂に登頂!

登山開始から約2時間半、ついに開聞岳山頂に登頂ヽ(^o^)丿

登り始めの曇天とは打って変わって、見事な快晴♪

山頂は360度の大パノラマで、北側には池田湖、南側には太平洋の展望が広がっていました。

山頂で写真を撮って下ったおじ様曰く、

何度も開聞岳に登っているけど、こんなに雪が積もるのも、屋久島が見渡せるほど空気が澄んでいるのも珍しい!

とのこと。

そんな貴重な景色を眺めながら食べるおにぎりは、最高に美味しかった\(^o^)/

山頂には、皇太子殿下登山の記念碑が。

登山歴50年以上の大ベテランという徳仁天皇陛下。

全国各地の山々に登られているんですね。

山頂の展望案内図。

屋久島や種子島が示されていますが、開聞岳周辺は空が霞んでいることが多いので、実際に屋久島まで見渡せる日は滅多に無いそう。

地元の方でもなかなかお目にかかれない景色を見られて、大満足でした!

山頂は風が強く、じっとしていると身体が凍えてきたので、下山することに。

山頂での滞在時間は15分ほどでした。

10時20分 下山開始

下山は、もと来た道を戻ります。

序盤は山頂を小回りに周回するので、景色が目まぐるしく変わります。

大海原に向かって歩いている感じで、気持ちが良い!

下りは、登り以上に慎重に…

手足とお尻を使いながら、35分ほどで8合目まで戻ってきました。

ふと岩陰に目をやると、立派なつららが!

ここは本当に鹿児島ですか…(´・ω・`)?

危険箇所の開口部。

行きよりも雪が少なくなっていたので、思っていたよりもすんなり通過できました。

時刻は11時半。

気温の上昇に伴い雪が溶け、だいぶ歩きやすくなってきました。

遠くの景色に目をやる余裕も出てきたので、ビューポイントで小休止。

屋久島や口永良部島、

長崎鼻や種子島を一望\(^o^)/

種子島ってはるか遠い島だと思っていたけど、九州本土から見える距離にあるんですね。

こんなところに鉄砲が伝来したのか…

海の反対側に目をやると、山頂方面が見渡せました。

午前中は靄で見えなかったので、天気が好転してくれて良かった♪

11:35、7合目を通過。

11:50、6合目を通過。

いつも以上にスローペースなので、沢山の方々に道を譲りました(^_^;)

12:05、5合目のビューポイント。

溶けた雪でベンチが濡れていたので、休憩は諦めて先へ…。

12:15、4合目を通過。

時刻は正午を過ぎましたが、こんな時間になっても続々と登ってくる人がいて、驚きました。

朝型の我が家は午後から登山なんて考えられないけど、開聞岳のような標高の低い山なら、サクッと登れちゃうのかな?

12:35、3合目。

ゴール間近だけど、ここで小休止。

無印のバウムクーヘンでパワーチャージした後、ラストスパート!

鬱蒼とした登山道を抜け、

12時45分 無事に下山

12:45、本日も無事に下山できましたヽ(^o^)丿

頂上は遥か遠くに。

あんなところに登頂したのかと思うと感慨深い…

均整の取れた、見事な山容。

別名「薩摩富士」の名に恥じない名山でした!

売店で開聞岳のバッチもゲット♪

下山後のお楽しみ♪

日本最南端の駅『西大山駅』から開聞岳を眺める

下山後にまず向かったのは、JR西大山駅

JR最南端の駅として有名ですが、開聞岳のビューポイントとしても素敵な場所です(^^)

この日は13:20頃に駅に到着し、タイミング良く、13:47発の枕崎方面へ向かう列車を写真に収めることができました!

この駅を通過する指宿枕崎線の本数が1日に20本にも満たないため、列車と開聞岳を同じ写真に収めるのは、ある意味至難の業なんです…(^^;

貴重な風景に出会えたので、下山に時間をかけて正解でした。

列車の待ち時間を利用して、駅前にある『かいもん市場久太郎』でおやつタイム♪

安納芋の焼き芋@150円。

ねっとり甘〜い、美味しい焼き芋でした(^O^)

西郷どんゆかりの湯『 鰻温泉 』

その後は、鰻池のほとりにある『区営鰻温泉』へ。

指宿温泉地区の中で唯一の単純硫黄泉で、かつて西郷隆盛が湯治していたことから、西郷どんゆかりの湯として親しまれています。

料金は、大人1人200円・…や、安い!!

受付で頼んだゆで卵@50円×2個分を含めても、大人2人で500円という超良心的な料金設定でした( ゚Д゚)

内湯と簡易な洗い場があるだけの鄙びた温泉ですが、 ほんのり硫黄の香りがする熱めのお湯に浸かり、登山の疲れを癒しました。

『黒かつ亭』の黒豚とんかつ

温泉で身体の芯から温まった後は、鹿児島市内へ移動。

夕食は、鹿児島の旅行支援クーポンを利用して『黒かつ亭』へ。

黒豚上ロースかつ定食@2,090円は、約230gの肉厚とんかつに、具沢山の豚汁、豚しゃぶ、おかわり自由のご飯・キャベツが付いたお得な定食!

ソースに加えて味噌だれも用意されていて、ボリュームのあるとんかつを飽きることなく楽しめました♪

黒豚ロースかつ丼@1,290円は、かつ丼としては大ぶりな約130gのとんかつと、絶妙な半熟加減の卵、九州ならではの甘めのダシの組み合わせ。

器の蓄熱性が高いのか、時間が経っても熱々の状態が保たれていて、最後まで美味しくいただけました♪

登山後に食べるとんかつって、何でこんなに美味しいんだろう(*´Д`)

『天文館むじゃき本店』のしろくま

デザートは、鹿児島名物のしろくま

『天文館むじゃき本店』で、定番のしろくま@750円しろくまアートカプチーノ@540円をいただき、大満足の1日でした( *´艸`)

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