我が家が本格的に登山を始めたのは、2020年。
まずは、磐梯山や大菩薩嶺、赤城山といった初心者向けの山から始めて、徐々に体力をつけました。
翌年の2021年は、4月に丹沢、5月に那須岳と両神山、6月に雲取山と安達太良山、7月に日光白根山と大朝日岳&月山&蔵王、8月に蓼科山&霧ヶ峰…と、百名山を攻めまくりました。
百名山熱に冒された我が家は、勢いに任せて同年11月テントを購入。
しかし、テント泊デビューをするには時すでに遅し…
出番が無いまま約1年が経過しました。。
その翌年の2022年は仕事が忙しく、初夏になっても登山へのモチベーションがなかなか上がらず、、
そんな中、図書館で出会った『カミさんと登った百名山』という本をきっかけに登山熱が再燃。
2022年8月に谷川岳と苗場山に登り、
9月には、初めてのテント泊登山にも挑戦しました。
…前置きが長くなりましたが、今回は、初めてのテント泊登山で訪れた八ヶ岳の主峰「赤岳」について記事にします。
「赤岳」テント泊登山(2022年9月9日(金)~9月10日(土))
赤岳のデータ
八ヶ岳は北の蓼科山から南の編笠山まで南北約25㎞にもわたる山峰の総称で、最高峰は「赤岳」。
約20の峰を擁する八ヶ岳は、夏沢峠を境に北八ヶ岳と南八ヶ岳に分けられ、「赤岳」はゴツゴツとした岩峰が特徴の南八ヶ岳の中央に位置します。
■標高:2,899m
■ 登山難易度:中級
■ 歩行時間:10時間5分(1日目;3時間15分、2日目;6時間50分)
■ 歩行距離:17.3km (1日目;6.6㎞、2日目;10.7㎞)
■ 累積標高差:【登り】1,753m 【下り】1,753m
■ 登山適期:7月上旬~10月上旬※上記は、美濃戸口~行者小屋(宿泊)~地蔵尾根~赤岳~文三郎尾根~阿弥陀岳~行者小屋~美濃戸口のルートを想定したコースタイムです。
JTBパブリッシング『日本百名山 山あるきガイド』より
「赤岳」には上記以外にも様々な登山コースがあり、健脚者なら日帰りも可能ですが、今回は、美濃戸口から行者小屋を経由して赤岳山頂を目指すコースを、1泊2日のテント泊で挑みました。
テント泊も初めてだし、ヘルメット着用が推奨されている岩稜帯登山も初めて…
色々と不安はありましたが、家からスーパーまで米5㎏等々を詰めたザックを担いで事前練習をして、当日に臨みました。
美濃戸口の駐車場
美濃戸口には、八ヶ岳山荘が管理する有料駐車場があります。
約150台収容可能で、駐車料金は1日800円。
八ヶ岳山荘で日数分を前払いし、料金と引き換えに渡される駐車券をダッシュボードに置いておく…というシステムです。
我が家が利用したのは金曜日。
天気もあまり良くなかったせいか、駐車した時点では1~2割程度しか埋まっていませんでしたが、翌日の土曜日に下山した時には、溢れるほど満車になっていました。
ちなみに、美濃戸口から約3㎞先の美濃戸にも駐車場がありますが、未舗装で段差の多い道なので、車高が高い車じゃないと厳しいと思われます…
7時00分 高速のICを過ぎた途端、土砂降りの雨に見舞われる
2022年9月9日(金)は秋雨前線が停滞していて、東北~関東は天気が今一つ。。
そんな中、赤岳は「てんきとくらす」の予報が”B”だったので、期待に胸を膨らませて朝3時過ぎに起床し、高速道路をひた走りました。
…ところが!
高速のICを過ぎたら、まさかの土砂降りの雨…Σ(゚д゚lll)ガーン
「赤岳登山は諦めるか…」という思いが一瞬頭をよぎるほどの大雨でしたが、コンビニの駐車場で朝食を食べて仮眠をしている間に雨が止んだので、予定通り登山を決行することにしました。
8時30分 八ヶ岳農場直売所などで買い出し
登山口の美濃戸口から、この日の目的地の「行者小屋」までは、片道約3時間半の道のり。
日帰り登山と違って出発時間に余裕があるので、麓の原村で買い出しをしてから出発することにしました。
まずは、パン屋さんを2軒巡って行動食&翌日の朝食用のパンを購入♪
その後、八ヶ岳農場直売所にも立ち寄り、野菜や豚肉も購入。
この時に買った豚肉のおかげで、行者小屋で美味しい昼食&夕食にあり着けました(*´ω`)
9時30分 美濃戸口から登山開始
八ヶ岳山荘に車を停め、9時30分に登山を開始!
美濃戸口から美濃戸までの約3㎞の道のりは、車も通れる緩やかな砂利道です。
日帰り装備で登る分には楽勝だと思いますが、今回は初めてのテント泊装備。。
シュラフやマット、食料&水を詰め込んだザックが、序盤から肩に重くのしかかります…。
事前練習をしたつもりだったけど、甘かったなぁ( ;∀;)
10時20分 赤岳山荘を通過
汗をダラダラ流しながら歩くこと約50分、赤岳山荘まで登ってきました。
途中、美濃戸駐車場に向かう車が何台も通り過ぎ、追い越される度に「誰か乗せてくれないかなぁ…」と淡い期待を抱きましたが、そんな期待は当然の如く打ち砕かれました。
ここから行者小屋までは約2時間30分の道のりなので、赤岳山荘のベンチをお借りして小休止。
重いザックを下ろすだけで、上半身が開放感に包まれました。
”肩の荷が下りる”とは、こういうことか…(笑)
美濃戸山荘を過ぎ、分岐を右手に進んで南沢コースへ入ります。
ちなみに、今回のテント泊装備。
夫hiroはテント、私は食料を担当し、シュラフやマットは各自で持ちました。
2人とも水を2.5~3ℓ担いでいたので、ザックの総重量は、夫hiro13kg、私10kgくらい。
行者小屋には整備された水場があるので、水は半分でも良かったかな…と今になって思います。
11時20分 南沢コースの中腹を経過
南沢コースを進むにつれて徐々に傾斜がきつくなり、足を高く上げないといけない場面も増えてきました。
雨は上がったものの天気は回復せず、どんよりとした曇り空の下、どんよりとした気分で歩を進めます。
30分歩いて、5分休憩…という超ゆっくりペースで歩いても、
「辛い」
「暑い」
「しんどい」
後ろ向きなワードしか頭に浮かびません( ;∀;)
13時00分 白河原から赤岳を垣間見る
写真を撮る余裕も無く、黙々と一歩一歩を踏みしめるように歩くこと約2時間半。
展望の無い樹林帯から開けた河原に出て、ようやく山容が確認できるようになりました。
雲がものすごい勢いで動いています。
暫くすると、雲の隙間から山頂が顔を出しました。
遠くの方から発電機らしき音も聞こえてきたので、きっと行者小屋も近いはず!
よし、頑張ろう!!
13時05分 行者小屋に到着!
「行者小屋まであと少しかな?」と思ってから、ほんの5分ほどで行者小屋に到着!
小屋の建物が見えた途端、鉛のように重かった足取りが一気に軽くなり、すごい勢いで最後の傾斜を駆け上がりました(笑)
満面の笑みで「着いたよ~!」と振り返ったら、後ろを歩いていたはずの夫hiroがいません…
5分くらい経って、夫hiroもようやく到着しました。
息も絶え絶えの状態で、小屋が見えても足取りは変わらず…(*_*;
私より2~3kg重い荷物を背負っているので、当然ですね。。
ありがとう、お疲れさまでした!
夫hiroも無事に行者小屋に到着し、喜びのジャンプヽ(^o^)丿
重い荷物を背負ったままなので、ジャンプの到達点が低い…(泣笑)
とりあえず、小屋でテント場の受付を済ませます。
テント場の使用料は、1人1泊2,000円。2人で4,000円でした。
ちなみに行者小屋は、テント泊の場合でも、予約をすれば小屋での食事が可能。
料金は、夕食2,500円、朝1,000円、昼弁当1,000円 と、山小屋価格としては良心的です。
水場は、小屋のそばにあります。
水は美味しいし、水道の蛇口をひねればジャバジャバ出てくるので、水の心配は無用です。
こんなに整備された水場があるなら、美濃戸口~行者小屋までの水は1~1.5ℓもあれば十分だったな…。
お手洗いは屋内に4室と屋外に6室あり、どちらも綺麗な水洗便所です。
テント場利用者も屋内のお手洗いと洗面所を利用させていただけるので、とっても快適でした♪
受付が終わったら、いよいよテントを設営!
屋外で設営するのは初めてなので若干手こずりましたが、15分ほどで無事に完了しました。
平日の金曜ということもあってテント場は空いていて、好きな場所に広々と張ることができて良かったです。
14時00分 昼食(豚しゃぶ)
テントも無事に設営で来たので、ここでようやくランチタイムです。
八ヶ岳農場直売所で買った豚肉と野菜で、豚しゃぶ鍋♪
締めのラーメンまで、凄い勢いで平らげました!
食事をしている間も雲がめまぐるしく動いていて、夕刻近くになると青空も見えてきました。
青空が見えるだけで幸せを感じます。
食事の後は、テントの中でまったりタイム♪
行者小屋の標高は2,349mなので、無印のバウムクーヘンのパッケージがパンパンになっていました。
17時00分 夕食(きのこごはん&ラーメン& ぜんざい)
昼食から数時間しか経っていませんが、暗くなる前に夕食を取ることに。
今夜のメニューは、アルファ米のきのこごはんと、ラーメン、デザートはぜんざいです♪
お隣のテーブルでは同年代のご夫婦がすき焼きをしていて、醤油ベースの美味しそうな香りが漂ってきました。
他のテーブルの男性2人組は、サトウのごはんと銀座カレー。
重いし嵩張るのに、よく持って来ましたね…!
他の人が何を食べているのか異様に気になるのは、食いしん坊な我が家だけでしょうか…?(^^;
夜が近づくにつれ気温も下がってきたので、温かいぜんざいが身体に沁みました。
夕食を終える頃には雲が消え、見事な青空が広がっていました。
明日の天気に期待が持てますね♪
辺りが暗くなるとやることが無くなり、普段では考えられない20時前に床に着きました。
こんなに早い時間から寝られるか?!と思いきや、日中の疲れもあったので意外とすんなり眠りに落ち、、
途中何度か目が覚めたものの、朝まで快適に眠れました。
つづく…
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